イタリアには、スリや物乞い・ジプシーがとても多いです。
移民の流入が増え、スリやひったくりの危険性も高まっています。
観光客が多く混みあった観光地ほど、狙われやすくなります。
まず貴重品は、体に見につけるセキュリティポーチでの保管がお勧めです。
駅や街中で財布を出すことがあれば、できるだけ早めにしまいましょう。
スリについて
ワクワクしている観光客にとって、スリには気づきにくいと思います。
現地の人やツアーガイドさんいわく、現地のイタリア人でも慣れたガイドさんでもスリに合うとか。
どんな場合にスリにあいやすい?
- カバンにチャックが付いていない。(すぐ取り出せるようなタイプ)
- お財布が後ろズボンポケットに入っている
- リュックを背負っている。
- 混雑した電車の中で、周りに誰がいるか分からず、カバンやポケットに手を入れられる
- 混雑した観光地の中で、ぶつかられたり、グループで囲まれてスリをされる
- スリの1人が物を落として、拾って手渡しの会話中にスリをされている
- 写真やビデオに夢中になって、カバンが開いたまになっている。
- ガイドブックに見入っていて、歩いている間、周りが見えていない
こんな場合もスリ?
- 私服警官
私服警官だと言い身分証の提示を求められる場合、財布を出した隙に
財布をすられますので、「NO(ノン)」と言い離れましょう。。
私服警官が身分証の提示を求めることは、まず無いです。 - 年齢関係なく子供
子供がなにか話しかけてきた場合、スリの可能性が多いです。 - 偽警官
本当の警官と区別が難しいかもしれませんが、何か求められた場合
「警察署へ行こう!」と警察署へ行って提示するということを強調して下さい。
イタリアでは、どこにスリがいるか分からないと常に警戒しておいた方がよいでしょう。
ポケットやウェストポーチは、普通に中身を取ろうと手が伸ばされます。
たちが悪い場合は、ポケットやカバンに手が入っているのを見つけても、そのままスリを続けようとします。
取られていると分かった時には、そのままオロオロするのでははく、
何か大きな声を出し、強くひっぱるなどで周囲に危険を知らせましょう。日本語でも大丈夫です。!
イタリア語では「Ladro!(ラードロ:泥棒)」もしくは、「borsaiolo!(ボルサイオーロ:スリ)」で
周りの人に伝わります。
スリは一人ではなく、無関係な人同士のふりをしてグループの犯行の場合が多いです。
一人が気を引きつけている間に、別の一人が盗む。
- 自由行動の時、人ごみに入るときは気を付ける
人にぶつかられた時・人ごみに入った後には貴重品の有無を確認してください。 - できるだけ、人ごみには近づかない。
人ごみに入ってしまった場合は、荷物を守りながらその場を出来るだけ早く離れましょう。 - 年配の方が狙われやすいので、同行者の方は合わせて気を付ける。
弱々しく見える方を狙っています。貴重品を分散させ一部預かるなど万が一に備えましょう。
ツアーでは添乗員さんが、「あの人たちはスリですよ」と教えてくれることもあります。
後ろに誰かがピッタリとくっついている気配がする、ぶつかられる事が多いなど、
怪しいなと思った時には、さっと別の場所に移動するようにしましょう。愛想笑いなどは禁物です。
物乞いについて
この人たちも観光地にはたくさんいます。
物乞いの人たちは、男性ばかりで日本でいうホームレスのような感じの服装です。
道で、コップや箱を置きお金をもらう姿をみかけたり、
普通に歩いていると、手を差し出しながら寄って来られる時もあります。
イタリア人の人たちは、時々小銭をあげている人もいますが、
通常は、「No」と言って立ち去ることが良いでしょう。
1人にあげると、他の物乞いの人たちが見ていて、寄ってこられる場合もあります。
一般的に、危害を加えてきたりすることはありませんが、すぐに離れた方が無難です。最近、移民については危害を加えないとは言い切れなくなってきました。
ジプシーについて
ジプシーは女性で、髪の毛がみつあみで、ダボッとしたスカートや古着を着ています。
年齢は、40代位の年齢層が高めに見えます。
ジプシー1人で寄ってくることもありますが、小さな子供を寄ってこさせたり、
布にくるんだ赤ちゃんを見せるようにして寄ってくることもあります。
ジプシーが布にくるんだ赤ちゃんを見せるようにして、布の下からカバンに手を入れようと
してくる場合もあります。4.5歳位のジプシーの子供だけが、スリをする時もあります。
基本的に、子供だけで寄ってきた場合でも「何をしているの?」と考える前に、離れたほうが良いと思います。
電車の中では、ジプシーや、ジプシーの子供が、紙コップをもってお金をもらいにくることもあります。
この場合も、「No」とはっきり言う、もしくは自ら離れるなど、自分から寄せ付けない工夫をしましょう。
同じくツアーの場合は、添乗員さんが、「あの人たちはジプシーですよ」と教えてくれる場合もあります。
危険な人たち
観光地には、アフリカ系黒人の人たちもたくさんいます。
偽ブランドバックやブランド用品をすすめてくることも。
「Giapponese?(ジャポネーゼ:日本人?)」と聞いてきたら、要注意。
狙われたり、後をつけられたりしないように、即座に離れましょう。
勝手に押しつけて、手を差し出し値段を要求される場合もあります。
訳が分からず、愛想笑いではなく、きちんと「NO」と言うことが必要です。
近寄ってくる人たち
駅や街中できょろきょろしていたり考えていたりすると
教えてあげようと近寄ってくるひとがいます。
教えてあげるからチップを・・というのが目的です。
愛想笑いなどではなく、厳しい表情で「NO!(ノー)」と言う、手でバツをする
など相手にはっきりと断りましょう。
※優しい断り方の場合は、どんどん近づいて来られたりする場合もあります。
ぼったくり
海外初・海外初心者の方必見です!
大事なお金を、無駄にしないよう、十分気をつけましょう。
イタリアでは、タダで何かをしてもらえるということは、ほとんどありません。
些細なことでも、お金を取られることもあるので、注意です。
どんなボッタクリにあいやすい??
- 観光地で歴史衣装を着ている人たちの交渉なく写真を撮って膨大な金額を要求される
- レストランで、メニューに金額の表示がなく、オーダーして後で膨大な金額を要求される
- ニコニコ近づいてきた知らない人に、手首を出すように言われ、言われるままに
していたらミサンガをくくられ金額を要求される - 何かを善意的にしてもらっていると思っていたが、後で金額を要求される
上記のまとめになりますが・・
- 必ず、写真を撮る前には事前に交渉を!
観光地にいる歴史的な衣装を着た人たちには、注意しないと膨大なお金を要求されます。
写真を撮る前には、必ず「How much?(英語)」「Quant Costa?(クタント コスタ?:イタリア語)」と
料金交渉をしてから応じるようにしましょう。料金が高い場合は、値段交渉も可能です。 - されるがままにならない!子供だからといって安心しない
観光地で、寄ってくる人たちがいます。何が起こっているのか理解ができないまま、
されるがままにミサンガを手首にまかれ、膨大な料金を請求されることもあります。
子供が何かをくれるというパターンも同じ。イタリアではタダでしてくれると言う事はありません。
何かされそうになった場合は、「NO」と手を振りほどいてください。 - きっぱりと「NO(ノー)」を言う!
愛そう笑いや無言ではなく、「NO!」を言いましょう。
ほほ笑むと、押せば何とかなると思われ付きまとわれることもあります。 - お土産屋さん・レストランでも料金確認を!
お店で、商品に価格が付いていないもの、レストランでメニューに価格表示がないものは、
必ず店員さんに料金を確認してからにしましょう。
オーダーした後には、お店の主導権で料金を言われます。
値段交渉が不安な場合には、「旅の指さし会話帳」があると言いたい事を伝えることができます。 - 高額紙幣(50ユーロ以上)を出したときはお釣りの確認を!
お店により使えないと言われるかもしれませんが・・。
高額の場合は、お釣りをごまかされる場合もあります。
高額を出す時には、「50ユーロ(cinquanta euro:チンクワンタ エウロ)」や
「100ユーロ(cento euro:チェント エウロ)」と言いながら手渡しましょう。
確認しながら出さない場合は、紙幣をしまわれてから
そんなにもらっていないと言われたり、お釣りの額が少ない場合があります。
写真を撮る時
写真を撮る時は、基本的に、観光客のような人たちに
撮ってもらう(お互い撮り合う)ことが、一番安心だと思います。
観光地にウロウロしている観光客ではない人で、自ら「写真撮ってあげましょうか?」と
手を差し伸べてくる人には、注意です。
最悪、カメラを持って行かれてしまう場合もあります。
夜の交通手段・夜歩きについて
男女問わず1人、女性だけのグループ、男女でも2人だけで
夜、ひと気の無い所を歩く事は、オススメしません。
男だから、男の人がいるからといっても、集団で囲まれた場合には、何もできなくなります。
- 地下鉄はあまり利用しない。(できればタクシーを利用する。)
イタリアの地下鉄は、昼間でも暗い駅があります。死角も多くあります。
流しのタクシーではなく、タクシー停車場に待っているタクシーを利用します。 - 交通手段を利用する場合は、カメラ設置場所にいる・運転手さんの近くに座る
- イタリア人の男性に話しかけられても、気軽についていかない
女性に注意。イタリア人の褒め言葉などに惑わされず、その場をはなれましょう。 - ひと気の無い所を歩く事は避ける。常に警戒した気持ちを忘れない
万が一、貴重品をスラれたことに気づいたら・失くしてしまったら
貴重品が戻る可能性は、かなり低いです。
ツアーの場合は、すぐに添乗員さんに伝えましょう。
添乗員さんが紛失の手続きをしてくれます。
パスポートの紛失の場合、発行に日数がかかるため帰国予定日に帰国できない場合もあります。
パスポートの盗難・紛失
最寄の警察に行き、盗難(紛失)届証明書を発行してもらいます。
その後、盗難(紛失)証明書を受け取り、領事館に連絡します。
領事館で再発行手続きを行います。
(万が一のために、パスポート番号などのパスポート情報をコピー・メモしておきましょう)
クレジットカードの盗難・紛失
クレジットカード会社に連絡し、カード無効の手続きを行います。
(万が一のために、カード会社の電話番号、カード番号、有効期限などの情報をコピー・メモしておきましょう)
荷物の紛失
最寄の警察に行き、盗難(紛失)届証明書を発行してもらいます。
海外旅行保険で「携行品保証」に入っている場合は、帰国後保険会社に連絡します。
帰国まで、盗難(紛失)届証明書を保管しておきましょう。
※盗難の被害にあった場合は、在イタリア日本国大使館 に連絡、手続きが必要です。
紛失・盗難の被害にあったらがまとめられています。
- イタリアでの主な犯罪の手口と防犯対策
代表的な手口とその対策について記載されています。(在イタリア日本国大使館) - 犯罪発生状況、防犯対策
犯罪の発生状況や防犯対策について記載されています。(外務省)